【コスパ最高】ネット光回線の選び方を料金・特徴・セット割から解説します【ネトカツ】

光コラボの正体はNTTのフレッツ光を卸売した商品

3 min
光コラボのベストな組み合わせ

最近、光回線の種類の中で、「光コラボ」という呼び名を目にします。
何をコラボするのでしょうか。

ぐれ太

ぐれ太

ツーケーのレイキーなチャンネーだぜー

ちび太

ちび太

普通に話しなよ

ぐれ太

ぐれ太

恥ずかしくて言えねーYO!

そもそも光回線を提供する事業者(会社)には、大きく分けて3種類あります。

  1. 光ファイバーを自前で敷いて、光サービスを提供している事業者(NTTなど)
  2. ①から回線を借りて自社のサービスを提供する会社
  3. のサービスに自社のサービスを付けて販売する会社

上記の3番を「光コラボレーション」と呼びます。業界用語で言うところの「卸(おろし)」「卸役務(おろしえきむ)」を指します。

最近、「~光」という名の光回線サービスをよく目にしませんか?
サービス内容をじっくり調べてみると、ほとんどフレッツ光と同じだったりします。

そう、光コラボの中身はフレッツ光と同じ商品です。
NTTがフレッツ光を他社に卸しているのです、まるで問屋が商品を小売店に卸すみたいに。
各社はフレッツ光に独自のサービスを付けて、自社の商品名を付けて販売しているだけなのです。

2017年末までで、何と688社がこの光コラボという制度を利用して光サービスを販売しています。

ぐれ太

ぐれ太

NTTとサービスをコラボしてるって意味だね

ちび太

ちび太

オレとチャンネーが〇〇することだな。ウッヒッヒ

ぐれ太

ぐれ太

またいやらしい笑い声出してるよ!

光コラボは焦ったドコモの裏技的シェア挽回策

そもそもフレッツ光と同じなら、なぜNTTが販売しないのか不思議ですよね。
いや、今でもフレッツ光はちゃんと申し込むことができます。ただ、他の事業者も販売できるようになったと言うこと。

背景には、2014年当時、携帯業界ではドコモが圧倒的優位な立場にあり、しかし後から着実にKDDIやソフトバンクが追い上げている状況にあった。ドコモが相当焦りを感じていたためと言われています。

auとソフトバンクがなぜ躍進していたか。両者の最大の強みは「セット割」という強力な武器を持っており、それぞれ固定回線との組み合わせで割り引く施策でユーザーを獲得していました。光回線の単独ではできない思い切った値引きも可能ですから。

しかしドコモにはそれができません。NTTと組めばいいじゃないかって?
実はNTTは、電気通信事業法という法律に縛られているためドコモと組んでサービスを提供することを禁じられていたのです。
この法の抜け穴を探して辿り着いたのが、「卸」という裏技だったのです。

ドコモの主張は、KDDIやソフトバンクはセット割でユーザーを獲得できているし順調に売り上げを伸ばしている、競争という意味ではドコモがセット割をできないのは不公平じゃないか、というもの。

確かにここ数年、ドコモはどんどんユーザーを二社に奪われている傾向にありました。もはやドコモの圧倒的優位は崩れたとも言えそうです。

これに対し、反対の立場を取るのがKDDI。自前の回線を持つKDDIとしては、この最強タッグが実現したら圧倒的に不利な状況に追い込まれます。

一方ソフトバンクはと言うと、元々自前の固定光回線を持たないため、最初から対抗する気はないようです。ADSLの時代からNTTの設備を借りてやってきたのもあるし対抗してもメリットは薄く、それならうちもNTTから回線を借りればいいじゃないかと考えるのはごく自然ですね。
もっとも孫さんの最近の動きを見ていると、国内のネット回線事業にはもう魅力を感じていないようにも見受けられます。

こうして「卸」は、なし崩し的に許可されて、始まって3年が経過した今、案の定ドコモ&NTTベアの圧倒的勝利となってしまいました。
つまり光コラボとは、ドコモがセット割を活用するための裏技だったというのが真相です。
試みはうまく行ったようで、先日ドコモ光は500万回線を突破したと報道がありましたね。

ドコモの携帯を使っている人にとっては、フレッツ光と組み合わせて割引ができるしフレッツ光の利用者は多いし、メリットだらけです。

ドコモ×光コラボの圧倒的優位が光サービスの衰退を招くかも

でも、それでいいのでしょうか。
ドコモが自社の優位な立場を利用して光コラボで顧客を囲い込んでほぼ独占状態になったら。光コラボはどんどん売れてユーザーを増やしていくでしょう。
でも、適正な競争原理が働かなくなったら?
誰もが携帯はドコモ、家の光回線は光コラボ(フレッツ光)の組み合わせで満足してしまったら。
光サービス自体の進化が止まってしまい、今後は値段も据え置きでユーザー獲得競争もしなくなり、サービスは向上しなくなるのではないでしょうか。

圧倒的に安くてお得なサービスが登場しみんなが加入すると、それ自体がサービスの進化を止めてしまうことにもつながりかねないのです。実に皮肉なことですが。
困ったものですよね。

ぐれ太

ぐれ太

わーん、オレとコラボしたらブサイクになるからイヤだってミユちゃんが~(泣)

ちび太

ちび太

コラボをクーリングオフされたんだね(笑)

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