NURO光は開通までに2回の工事を行います。
戸建て住宅や2階建て程度の建物へ行う「宅内工事」および「屋外工事」を解説します。
まず「宅内工事」と言っていますが、正確に言うと『建物側の工事』です。
そして「屋外工事」は、『建物の外側の工事』です。
なお集合住宅向けの工事はこちらを参照下さい。
https://hikari-mobileline.com/nuro_koujisyugou1/
目次
宅内工事の概要
戸建て(及び2階建て程度の建物)の工事で最初に行うのが、「宅内工事」です。
これは建物の壁面〜室内の配線およびONUという機器を取り付けるまでの部分です。
図の①〜④までを指します。
①光キャビネットの取り付け
これはNURO光独自の設備です。
縦183ミリ、横幅77ミリ、厚さが37ミリ。
いたずら防止のため手の届かない位置に設置するので、実際のサイズより小さく感じるでしょう。
左側の金具はNTTが行う「屋外工事」で取り付けます。
黒い線がNTT側(屋外工事)で取り付ける光ケーブルで、白い線がNURO側(今回の宅内工事)で入線する光ケーブルですね。
光キャビネットは基本的にビス留めで設置する
ご覧のとおり、壁面にビスで留める工法を用います。この先何年も利用するNURO光ですから、しっかり取り付ける必要があります。
ただし、建物への工事と聞くと、壁に傷をつけるのが嫌だという方もいるでしょう。大切な持ち家に傷をつけるなんて……と躊躇する方もいるのではないでしょうか。
ご心配なく。
光キャビネットは両面テープによる施工もできる
両面テープなら、必要最小限の負担で済むので安心です。
ただし両面テープ施工ができるかどうかは壁面の材質にもよりますので、工事担当者に相談して下さい。
また、万が一落下する場合に備え、落下防止の吊り線を作成します。
So-netの担当者の方にお話を伺いました。
両面テープでの取り付けは耐用年数が5〜10年程度。NURO光利用中に外れてしまった場合はサポートへ連絡すれば、無償で修復してくれるとの事です。
両面テープと聞いて心配したのですが、これだけ長期間保つのであれば安心ですね。
ただし、故意に手を加えたり他の壁面の工事などで剥がれた場合は、有償となるそうです。
・ビス留めは3ヶ所。開ける穴の大きさは約4mm程度。
・光キャビネット自体の取り付けに必要なビスは2〜3ヶ所。
・光キャビネットのビス留めができない場合は両面テープでの施工もできる。現場の状況により判断。
ここから先は、屋内へ光ケーブルが入っていきます。
②宅内への光ケーブルの引き込み
宅内工事の最難関は、いかに部屋の中へ通線するかです。
方法は主に3種類。
最も建物に傷をつけない方法が真ん中の図、既存配管を利用する方法です。
元々ある配管を利用できればOK。
配管利用ができない場合は、エアコンの配管に潜り込ませる方法を用います(左図)。
これはエアコンのホースの隙間を埋める粘土をちょっとだけ開けて差し込んでいくのが一般的です。
それすらもできない場合は、右図の「新規穴開け」を行います。
直径約1センチの穴を開けて光ケーブルを通します。
穴を開けて通線した後、簡易的防水加工を施します。
建物にできるだけ負担をかけないように作業したいのは工事担当者も同じです。
ただし、現場の状況によって施工方法が決まることだけは知っておきましょう。
③光コンセントの取り付け
宅内に光ケーブルを入れたら、次は光コンセントの取付作業です。
既存配管を利用した方法で引き込んだ場合、光ケーブルは室内壁の、コンセントがある場所から引き出します。
壁面には、光コンセントを取り付けます。これが「光アウトレット」です。
2番目の方法「エアコンダクト」入線や「壁に穴開け」となった場合は、上の図の右側の「光ローゼット」施工となります。
エアコンのホースの穴から引き込んだら、当然ですがエアコンの近くから光ケーブルが出ています。
そこから機器を取り付ける位置まで、光ケーブルが露出してちょっと目立ちますが、これはしょうがないです。
実際に施工後の画像を見ると、いかにも工事しましたという感じで、中にはカッコ悪いと感じる方もいるかもしれません。
しかし最善の方法で工事を行いますので、これだけは諦めて下さい。
まさか、あなたがNURO光の工事のためだけに、新築の自宅を建て替えるほどのお金持ちでしたら別ですが……(笑)
もしお金持ちでしたら(あるいはちょうどマイホームを建てる予定なら)、ぜひ新築工事中に、NURO光の光ケーブルを壁の中に埋め込む配管工事を行うことをオススメします。
④光コードの配線とONUの設置
次は、光コンセントや光ローゼットからONU(機器)までの配線です。
工事担当者が用意してくれるのは、2、3、5、10メートルの光コードです。
当たり前ですが、戸建て住宅はいくつも部屋があり、あなたがどの部屋でインターネットを使いたいか、希望場所がありますよね。
光コンセントからネットを使いたい部屋まで光コードを延長するのですが、長さに限界があります。
ただしNURO光のONUは無線LANが標準装備していますので、いちいち有線でつながなくても大丈夫。
とりあえずONUを光コンセントの近くまたは延長できる、邪魔にならない場所に設置し、その先のパソコンなどには無線で接続するのがベストでしょう。
ちなみに、どうしてもONUを自分の部屋、たとえば2階まで配線したい場合。
標準工事では、光コードは10メートルが限界です。
それ以上離れた場所への機器設置は、追加工事費が発生します。
工事には、立会人が必要
立会人は、工事に関して判断ができる人(大人が望ましいが、最低でも中学生以上)にして下さい。
工事方法に穴開けが必要になった時、その許可を出せる人です。
屋外工事の概要
2回目の工事、屋外工事は、NTTが担当します。
上図の⑤、⑥がその部分です。
⑤電柱から光ケーブルの引き込み
電柱間の電線に黒い箱(灰色の場合もあり)のような物体がありますが、そこから光ケーブルを分岐させ、建物へ引っ張ってきます。
そして建物の壁面へつなぐために、引留金具を取り付けます。
イラストでは相当巨大な金具に描かれていますが、実際はもっと小さいのでご安心下さい。
ここで、壁にビス留めを行います。2〜4ヶ所。元々設置されている金具がある場合、それを利用する場合もあり。
なお、この作業は両面テープではできません。強い張力で張らなければダランと垂れ下がってしまい危険ですからね。
ピンと張ったワイヤーに支えられて、光ケーブルが建物へ導かれてくるのです。
⑥光キャビネットにつなげて、光ケーブル同士を接続
いよいよ2回の工事で設置した光ケーブルが一本につながります。
建物の形状などにより、引留金具から光キャビネットまでの間に距離がある場合、補助的にさらに留め具が取り付けられることもあります。
[box04 title=”工事立ち会いに関して”]屋外工事は一見、立ち会う必要はないように思えます。ただし、建物の壁面で作業を行いますので、工事担当者があなたの自宅の敷地内に勝手に立ち入って工事を行うわけにも行きません。ですので、やはり立ち会いは必要なのです。[/box04]
参考:宅内の追加工事を希望したい場合
追加工事を希望すると、分割で支払う40,000円の工事費以外に追加料金が発生します。
工事メニューは全部で5項目。
LAN配線工事:7,980円(2本目以降3,000円/本)
通常の工事は機器(ONU)を設置するまでですが、その先を延長するLANケーブルを配線する追加工事です。
これは、あなたがLANケーブルをヤマダ電機などの量販店で買ってきて、自分で取り付ければ済むこと。
自分でやるのはめんどくさいから一緒にやって!という方が頼む工事でしょうね。
TEL配線工事:7,980円(2本目以降3,000円/本)
宅内工事の際に追加して行う、光電話の配線工事です。
屋外LAN配線・屋外TEL配線工事:11,900円/本
たとえば自宅の庭でネットを使いたい、という方もいるでしょう。また、敷居内に東屋(別棟)があり、そちらへ回線を引きたい方もいます。
母屋以外で利用したい方向けの配線工事。
いろいろな使い方があるものですね。
ONU・光コンセント移設工事:14,286円/回
いったんは工事も完了したけど、事情があって別の場所に機器(ONU)を置きたいから再工事を希望する際の施工ですね。
移設できるのは、光キャビネット〜ONU間です。
光キャビネット自体は移設できません。
光キャビネットを移設するとNTT側の配線の移設も必要になり、NTTに許可なく動かすことができないためでしょうね。
2個以上の穴開けが必要になる場合は、別途簡易穴開け工事(2,300円/ヶ所)が必要。
撤去工事:10,000円
NURO光を解約し、配線を全部撤去したい場合は、有償により行います。
工事メニュー(単品)
配線はしてくれたけどちょっと見栄えが悪いから、少しでもカッコよくしたい。せめて配線がむき出しにならないようにしたいとか。
そのために単品で工事内容を追加できます。
配線のコネクタを、そのままではカッコ悪いので接続口を作って欲しい。
→LANジャック工事、電話ジャック工事
配線が壁に裸で這わせているのはみっともない。
→モール敷設工事
コードを延長したい。
→光コード交換
追加工事の申し込み方法
宅内工事の際に工事担当者に伝えればOKです。
・撤去工事は二日間を要する場合あり。また、すでに機器(ONUなど)を返却している場合は配線撤去のみを行う。
・LAN配線工事、電話配線は、工事日が別日になっても上記金額と同様。
賃貸住宅(メゾネットタイプなど)にお住まいの方は、建物オーナーへ工事の承諾を得て下さい。承諾がないと工事ができない場合があります。
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