NURO光は開通させるまでに2回、工事を行います。
初回は宅外工事。2回目は宅内の工事です。
基本、工事は担当者に任せてしまうため、あなたは何もする必要はありません。
ただし!これを怠ると、トラブルが発生した場合、再工事が必要となってしまう事もあります。
無理をしてまで協力する必要はありませんが、工事はお客さん(あなた)、So-net、NTTの三者が協力しあって実現するのです。
一方的に工事担当者に「いいからやれ」と言っても、物理的に不可能な状況もあります。
作業員も人間ですからね。協力的なお客さんであれば問題もクリアしやすいというもの。
特に集合住宅は、建物の共用施設にて作業を行います。いわば大勢の世帯が共同で利用する場所です。→NURO光・集合住宅(3〜7階建て)への工事方法を完全解説する!
自分だけがネットを使うわけではありません。NURO光はお互いに協力しあうことでメリットを享受することができるのです。
目次
配慮その1:MDF室の鍵の手配
というと大げさですが、実はこのMDF室を工事当日に開けられるかどうかが非常に重要です。
鍵の手配が上手く行かず、工事が延期になるケースは非常に多いのです。工事が失敗する理由の中でも一、二を争うくらい多いのですよ。
だから、マンションにお住まいの方は、MDF室の鍵手配には充分気をつけて下さい。
MDF室の鍵を確実に手配する方法
・MDF室の鍵を管理人が管理している場合、工事日を管理人がいる日時に指定する
管理人が不在時に工事を行おうとしてもMDF室を開けられなければ工事はできず、延期されます。管理人のいない日・曜日はきちんとチェックしておきましょう。
管理会社(分譲マンションは管理組合)によっては鍵を貸してくれることもあるので、可能なら工事当日に用意する。
まれに管理会社から、「工事当日に(工事作業員が管理会社を訪問して)鍵を取りに来て欲しい」と頼まれることがあります。
工事担当者は時間制限があり、次の工事の予定もあります。
管理会社が建物から遠い場所にあったら取りに行くのが難しい場合もあるので、工事日程の調整をする前に、管理会社へ相談してみましょう。
配慮その2:工事立ち会い者を決める
工事には立ち会いが必要です。しかし仕事や予定があればなかなか日程の調整がつかないこともあります。
工事日程の調整のためにNURO光のコールセンターとやり取りをしていると、必ず立ち会い者が必要と言われます。
当然ですよね。工事に際して何か問題が発生した場合、判断を下せる人が必要です。
具体的には、
・何らかの理由で工事が続けられなくなった。
・工事のために穴開けが必要だが開けてもいいか。
・宅内のどの位置にONUを設置すればよいか。
など、工事担当者の独断で決められないことがあった時のためです。
どうしても都合がつかない場合を除き、大人の方で、工事内容を説明されて理解でき、最終的に判断できる方がいいですね。ですので、お年寄りは避けたほうが無難です。
工事方法を説明されてもさっぱり分からないでは困ります。
家族がベストですが、最悪、親しい友人でもかまいません。
もちろん、自宅内で待機できる方ですよ。
工事が完了したら、書類にサインを求められますので、それが可能な方です。
配慮その3:ビス留め、穴開けの了承をオーナーからもらう
宅内工事で、光ケーブルを室内へ引き込む作業があります。また、屋外工事では、引留金具を建物外壁にビスで留める作業が必須になります。
さらに、宅内工事の際、状況によっては壁に穴を開ける必要がある場合も考えられます。
あなたが建物の所有者でない限り、勝手にビスを留めたり穴を開けるわけには行きません。オーナーや管理会社に承諾を得る必要があります。
建物の所有者はたいてい壁に何らかの穴を開けることに抵抗を感じるものです。自然に劣化していく建物を少しでもキレイに保ちたい。そんなオーナーに工事の承諾を得るのですから、すんなりと一発でOKをもらえない場合も……。
あなたが引っ越してくる前に他の入居者がオーナーを説得してくれていればラッキーなのですが、あなたが最初の説得役になってしまったら。
覚悟を決めて説得しましょう。
と言ってもオーナーだって商売人です。入居者が便利なインターネットを使いたいと言っているのに、闇雲に反対してはみんな退去してしまうわけで、ここはオーナーも悩みどころでしょう。
だからこそ、説得が功を奏するかもしれません。
説得ポイントは、
- オーナーが何を嫌がっているかを聞いてみる。穴を開けることが傷をつけると考えているなら、実際に取り付ける光キャビネットやビス留めの説明をする。たいていの建物には何らかの引き込み線があるので、それらと同じような設備だと説明する。
- 資料を見せて大がかりな作業ではないと印象づける。また費用は入居者が各自で負担するのでオーナーが負担するわけではないと説明。
- オーナーは工事に立ち会う必要がない点も強調。オーナーは面倒くさいことを避けたがります。(ただしほとんどのオーナーは好奇心と心配症から、工事に立ち会いたがりますが……)
- 自分だけではなく他の入居者にとってもメリットがある設備なのだと伝える。
「NURO光」とか「インターネット」という単語は、高齢のオーナーには拒否反応を起こすので使わない、という意見もありますが、変に隠すと逆に怪しまれるので、よほど偏屈な方でなければ、正直に伝える方がかえって好印象になりますよ。
今時の高齢者でも、インターネットが入居者に欠かせないインフラであることはあちこちで聞いているはずですから。
オマケ:工事日を早めに決めるために申し込み自体を極力早く行う
これは他者への配慮というより、あなた自身の行動に関することです。
NURO光は工事が2回あり、各工事の間が10日前後空きます。
あなた自身は、NURO光を月初から開通させたいとします。(開通月の月額料金が無料になるため、月初めから使い始めたい)
ところが、1回目の工事まで日が空いてしまい、さらに2回目の工事が延期になったりして、結局開通したのが翌月になったりすること。
これ、全然あり得ることなんですよね。
だからこそ、申し込み自体を、決意したらすぐに行いましょう。
行動は「なるはや」が大原則です。
2 件のコメント
Nuro光マンションミニを導入しようとしています。しかし、現在共有部分にあるMDFとIDFの間の管(地下ピット)が何等かの障害で繋がっていないことが調査で判明しています。マンション管理組合と管理会社は、この繋がっていない管の修復については、積極的に動き、LAN配線業者に依頼をして管を新設するか、あるいはピット内の管が修復できれはしようと検討しています。実際共有場所にあるMDFとIDFの間は2.5mくらいしか離れていません。LAN業者の意見では、外側から配管すること、あるいはピット(作業スペースがあるので)内の配管を修復することは可能ですが、その際には、管の仕様やケーブル(サイズなど)の仕様などを知る必要があるとのことです。これは、管理会社あるいはマンション組合の担当者にお願いして、問い合わせしたいのですが、窓口がわかりません。こういった情報は、どこから得ることができるのでしょうか?
コメントありがとうございます。
>その際には、管の仕様やケーブル(サイズなど)の仕様などを知る必要があるとのことです。
管とは、マンション建設時に設置した設備でしょうか。それなら管理組合、または建設時の資料を保管する部署等に問い合わせてみれば、図面や仕様、使用した部材に関する情報に行き当たるかと思います。
建設時に設置した設備の情報は、よほど古い建物でない限り資料が保管されているはずです。ただし全ての部材の型番などが残っているかは、管理会社や管理組合の維持管理方針によりますので、一概には言えないでしょう。
コメントの内容から察すると協力的な管理組合に見受けられますので、相談してみてはいかがでしょうか。