【コスパ最高】ネット光回線の選び方を料金・特徴・セット割から解説します【ネトカツ】

auひかり「タイプG」は、アナログ回線の超速新サービスだ

5 min

KDDIが、2018年11月1日から提供を開始する新サービスを発表しました。

これは光配線が室内まで来ていない、いわゆるVDSL方式のマンション・アパートを対象としたサービスです。

光回線サービスと一言で言いますが、実はマンション(集合住宅)タイプには、全部で三種類の接続方式があるのです。

今回の「タイプG」は、その中でもVDSL方式と呼ばれる接続で利用している建物に対して提供ができるサービスなのです。

この新サービスにより、従来光回線としては100~200Mのスピードしか出ない部屋へ、劇的に高速化した最大通信速度下り664Mbps、上り166Mbpsのネット回線を提供できるようになります。

どのくらいすごいのでしょうか。

ぐれ太

ぐれ太

タイプGって、グレートなオレっちのことか!

ちび太

ちび太

呆れるくらい自己肯定感が強いね(笑)


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光回線サービスのマンションタイプの接続方法は三種類ある

集合住宅向けの光回線サービスは、建物の壁の中を走る配管等を通した既存の設備を利用してつないでいます。

建物の外から引き込んだ光回線を、いったんMDF室という場所へ送り、そこで集合装置に接続します。集合装置から枝分かれして、各戸へ配線しています。

その3タイプをご紹介すると、

  1. 光配線方式
  2. VDSL方式
  3. LAN配線方式

①の光配線方式は、比較的新しいマンションであれば、ほとんどこのタイプに属しているかと思います

MDF室から各戸へ「光ファイバーケーブル」が配線されています。壁の中を通り、部屋の壁に設置された「光コンセント」まで光信号が直接届いているのです
部屋の住人が光コンセントから機器(ONU)までを専用の光ファイバーケーブル(光信号)でつなぎます。ONUから先、たとえばパソコンにつなぐ部分はLANケーブル(電気信号)やWi-Fiで通信します。

③のLAN配線方式は、最近の建物ではほとんど見られない、珍しいタイプの接続方式です。
MDF室から各戸へ、LANケーブルで配線されています。これはもう今はほとんどないと言ってもいいでしょう。

そして、今回のサービスの対象は、②のVDSL方式です。
これは、従来の「電話線」を使ってネット接続する方式です。

VDSL方式は従来の電話ネットワークを利用した過去の遺物?

そもそもインターネットとは、電話回線を利用してデータを送受信するシステムでした。
ダイヤルアップという接続方式も、ずいぶん前になくなりました。ブロードバンドという言葉すらない時代の話です。

電話線ですから電気信号に情報を乗せていたため、データの通信量に限界がありました。
これが1980~1990年代の話です。

2000年代に入り、さらなる高速化のため、光回線が登場しました。
NTTは、電柱などを走る幹線に光ファイバーケーブルを張り巡らして、電話線の代わりにネット回線を構築しました。

全国のネットユーザーへ光回線を接続していきましたが、マンション・アパートは原則、建物の壁内の配線を利用しています。建物の権利問題もあるし、いちいち壁の中まで工事していたら莫大な費用がかかります。かと言って建物のオーナーに光ファイバーの配線工事を自費で行って下さいとも言えません。
そこで古い建物の内側に関しては、従来の電話線を使って接続する方法で間に合わせたのです。

これが、VDSL配線方式です。

VDSL方式は、接続口がモジュラージャックになっている

従来の電話線のつなぎ口は、壁に取り付けられたモジュラージャックと呼ばれるコネクタを利用します。古いタイプのアパートには必ずついている設備で、電話機を直接つなぐためのコネクタです。

モジュラージャック

VDSL方式は、光ファイバーケーブルが部屋の中まで来ていません。MDF室から部屋までは、電話線を使っています。電気信号にデータを乗せて送受信するため、どうしても高速データのやり取りができず、光回線では当たり前の「1G」のスピードが出せないのです。

100Mとは、1Gの10分の1ということ。動画を見るだけなら特に問題はないのですが。ただテレビサービスには正直厳しいですね。
アナログ回線(電話回線)は、銅線(メタルケーブル)のためどうしても限界があるのです。
それを、auひかりはあっさり乗り越えてみせたわけです。

タイプGの特徴・料金・提供エリアは?

KDDIの新サービスと言えば、以前ご紹介した戸建向けの10G、5Gの超高速サービスがありました。

今回のタイプGは、マンション向けサービスのアップグレード版と考えると分かりやすいですね。

タイプVからアップグレードしたのがタイプG

従来からauひかりにはタイプVがありました。これは電柱からマンションの共用部までを光ファイバーでつなぎ、その先の各部屋までを電話線でつなぐ形式のことです。
この、タイプVがアップグレードしたものが、タイプGなのです。

ちなみに、タイプGを契約できる人は、

・元々タイプVを使っていた人(がタイプGへ契約変更する)
・今回新規でタイプGに加入する

の二通りが考えられます。

タイプGには、V契約とG契約がある

また、タイプGには契約が二種類あります。

・V契約
・G契約

これは元々タイプVを使っていた人がいるためです。

タイプGを利用するためには、専用の共用設備を導入する必要があります。KDDIが設備を導入したマンションでauひかりを使っている方は、全員揃ってタイプGに移行します。
ところが、以前からauひかり・タイプVを使っている方で特に契約変更をしていない部屋は、特に変化せず従来のままです。(KDDIが勝手に共用設備を変えた状態)
契約上で、『タイプV』→『タイプG・V契約』に自動移行するんですね。ただし機器や設定を変えたわけではないので、速度などはそのまま

後からauひかりに加入する人は、最初からタイプG・G契約を使うことができます。
(一部、旧型機器が設置されていてV契約の場合あり)
そのため、同じ建物の中で、速度が違う部屋がでてくるのです。

V契約:速度100M(元から使っていてそのままの人)
G契約:速度664M(新たにタイプGに加入した人)

もちろん、元から使っていた人は、契約変更することで664Mの恩恵を受けることができるようになります。

元からタイプV利用者はどうすればいい?

まず建物の設備がタイプG用に変更が完了していることが条件です。
タイプG・G契約へ変更の申し込みを行い、専用機器(ホームゲートウェイBL1000HW)へ交換が済めばサービス開始です。

タイプGの月額料金は?

月額料金:
タイプG・V契約(16契約)3,800円
タイプG・V契約(8契約) 4,100円
タイプG・G契約(16契約)3,800円【お得プランの場合】
タイプG・G契約(8契約)4,100円【お得プランの場合】
タイプG・G契約(16契約)4,900円【標準プランの場合】
タイプG・G契約(8契約)5,200円【標準プランの場合】

お得プランは2年縛りがあるプランです。更新月以外での解約に違約金9,500円が発生するというだけなので、お得プランで契約した方が文字通りおトクです。

注意

16契約か8契約かは建物の設備により決まるため、選べない。

初期費用、登録料は?

初期費用は、

・新規登録料 3,000円
・工事費 30,000円(1,250円
24回)→0円

登録料ですが、後からでんわやテレビを追加する時には800円がかかります。

光電話を追加 +500円(月額)
テレビを追加 +500円(月額)

光電話を追加するメリットとしては、auスマートバリューが利用できる点です。

また、イレギュラーですが、光電話のみの加入ができます。ネットができないのではあまりメリットはなさそうですが。
実家がお年寄りだけで住んでいてネットをやらないからでんわだけつけたい、という時に利用できそうです。

電話のみ 1,400円(月額)

なお、テレビのみの加入はできません。

他オプションサービス

ホームゲートウェイ(BL1000HW)利用の方は、以下が利用できる。

サービス名月額内容
無線LAN親機機能500円
※auスマートバリュー適用で無料
無線LANの速度が最大2.4Gbpsの「Draft IEEE802.11ax」に対応
安心ネットフィルター190円ホームゲートウェイ配下のパソコン、スマートフォン、ゲーム機の不正サイトへのアクセスをブロック
迷惑電話発着信ブロック300円迷惑電話の電話番号からの着信や発信を自動でブロック
スマホで固定電話無料 ホームゲートウェイ配下の無線LANで、スマートフォンを「auひかり電話」の電話機として利用できる

タイプGの提供エリア

首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)
関西(大阪府、兵庫県)

これは明らかにNURO光をライバルとしてターゲットに入れていますね。
NURO光を申し込めなかった方(の中で、建物の設備上の問題で導入NGだった部屋)に対しては大きなメリットがあります。

auひかりの1Gの光回線を申し込めなかった人たちへもアピールできます。

フレッツ光や光コラボ、auひかりを申し込んでみたら、建物の設備が100M・200Mタイプしか申し込めなかった方へ、非常に訴求力のあるサービスです。
これを機に、他光サービスからauひかりのタイプGへ乗り換える人が今後増えそうですね。

タイプGは新たな通信規格「G.fast」を採用

インターネットの国際規格「ITU-T」でG.9700、G.9701として規格化されている技術です。

auひかりタイプGに加入すると、G.fast対応モデムを設置します。

まとめ:タイプGはアナログ配線ユーザーの救世主になる

664Mbpsということは0.6Gですから、本来の光サービスの1Gと比べても貧弱ですね。決して未来の技術というわけではありません。
最も注目すべき点は、今まで諦めるしかなかったVDSL配線方式の家庭にも、1Gに及ばずともかなり速度的に近づいたサービスを提供できること。

この、「G.fast」という規格は、技術的には1Gが可能とのことですので、将来的にさらに速度向上が期待できるかもしれません。

当然、auひかりホームX・V、NURO光の2Gには到底及びません。

でも築年数の古いマンション・アパートにお住まいの方にとっては福音かもしれませんね。

光コンセントのある部屋に住むか、安価に光ファイバーを直接引き込む技術が開発されるまでは、タイプGは案外人気が出ると思って間違いありません。

さすがピンチに立たされたKDDI。攻めますね!

ぐれ太

ぐれ太

グレートなオレっちにはベリー(V)デラックス(D)スペシャル(S)ラブリー(L)な彼女がいなきゃな!

ちび太

ちび太

ハイハイ、頑張って!

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